海老名のピアノ教室、石田音楽教室 講師 石田真亜沙です。
石田音楽教室では、ピアノレッスンを始める際に、キーボードではなく、電子ピアノ、アップライトピアノ、グランドピアノのいずれかでご用意をお願いしております。
今回は、
①そもそもキーボードとは何か
②なぜ当教室ではキーボードをピアノレッスンの練習用として用意するべきでないと考えるか
③どういうピアノなら良いか
というお話をします。
①そもそもキーボードとは何か
キーボードの特徴として以下の点が挙げられます。
・持ち運びができたり、机にそのまま置けるタイプの鍵盤楽器
・鍵盤数がグランドピアノ、アップライト、電子ピアノに比べて少ない(88鍵存在しない)為、狭いエリアにも置くことが出来る。
・鍵盤ひとつひとつの長さや幅が、グランドピアノやアップライト、電子ピアノと異なり、狭かったり短かったりする。
・色々な楽器の音色を出すことが出来る。
・音量操作が出来る。
② なぜ当教室ではキーボードをピアノレッスンの練習用として用意するべきでないと考えるか
・鍵盤数が88鍵ないこと
88鍵あることで初めてきちんと真ん中のドの位置の理解が出来るがそれができません。
・キーボードは音を出すための鍵盤楽器であること
従って、出した音全て同じ大きさの音になる為、指の力で強弱がつけられなかったり、音楽表現の練習が出来ないものになります。
・鍵盤のタッチ(弾いた時の指の感覚)が大きく異なる
グランドピアノやアップライトと比べるととても軽く、指の力が弱い小さな子供でも簡単に音が出せます。
鍵盤の重さが自宅とレッスン室とで大きく異なることへのストレスに繋がります。
・ペダルがない
小学校低学年辺りから少しづつペダルを使用した曲に挑戦する生徒さんが増えていきます。その時にペダルの練習が自宅で出来ないのは大変です。
③どういうピアノなら良いか
・鍵盤が88鍵あるもの
・出来るだけ鍵盤のタッチ(弾いた時の指の感覚)がグランドピアノやアップライトに近いもの
・音の強弱を指の力できちんと表現出来る楽器
・ペダルがついているもの(もしくは後につけることが可能なもの)
→つまり、グランドピアノ、アップライトピアノ、電子ピアノでしたら可能になります。
お子さんがピアノを、音楽を楽しく出来るようにと習い始めても、正しい楽器、正しい姿勢、正しい使い方をしなければ、楽しむことが出来ずに怪我につながったりストレスに繋がることになります。
キーボードは、1番手に取りやすい価格であり、お子さんが長く続けられるか不安だからまずはキーボードから。と考える保護者の方にもよくお会いしました。
ですが、今回の内容で記載したとおり、キーボードとピアノはかなり別物と考えていただいた方が良いように思います。
長く続けられるか不安ということからキーボードから始められることを決して悪くは思いません。
ですが、最近の電子ピアノは、キーボードのように机に置いただけの形の販売もされており、成長するにつれてペダルを後に付けられたりするものもあります。
幼少期にきちんとした道具を使い、しっかりと音楽に向き合うことこそが、将来のお子さまにとって、人生をより豊かなものにすることでしょう。
石田音楽教室ではただ今体験レッスンを受け付けております。ヤマハ、カワイでのキーボードを含めたピアノについての資料も当教室にあるのでご相談も承っております。